2017-10-21
ちょっと変わった塗装
今日は車の塗装じゃないちょっと変わった塗装をご紹介します。
車でもアルミホイールやブレーキのキャリパー等にドレスアップで塗装する事もありますが、車だけじゃなくて色々な物にも塗装できます。
但し、塗装の対象物が金属に限定はされてしまいますが。
皆さんもパウダーコートを塗装した物を毎日必ず見ているはずです・・・。
外を歩いていれば必ず目にします。なんだと思いますか?
答えは・・・代表的なのはガードレールや道路の標識です。
日中は太陽の熱や紫外線にさらされ、雨や風や埃にまみれても塗装は剥がれていないですよね!とても耐久性のある塗料なんです。
今回は下の写真の物をパウダーコートしてみました。
これは工場で使っているステンレス製の踏み台。
もうかれこれ10年以上は使っています。
これにパウダーコートを塗装してみました。
塗装後の写真がこれです。
どうでしょうか?ガラッと雰囲気が変わりました!
赤と黒のパウダーコートです。
味気無かった踏み台が見ちがえたと思いませんか?
この塗装の良いところは、シンナー等の有機溶剤を使わないこと。
とても耐久性があり塗膜が丈夫です。
踏み台なので、洗車や作業の際にスタッフはガンガン上にあがって作業していますが、全く塗膜が剥がれません。
塗装してからかれこれ1年位になりますが、汚れを水で洗うと今でもとてもキレイですよ♪
パウダーコートはどんな塗装か簡単にご説明しますね。
普通、塗料と言うと液体を思い浮かべると思いますが、パウダーコートは液体ではなくて「粉」なんです。
ん?粉を吹き付けてどうしてこんなに艶々になるのか不思議だと思いますが、
とろけるチーズを思い浮かべてください。
チーズを高温で焼き上げると、美味しそうにとろけますよね。
イメージ的にはそれと似ています。
塗料の粉を吹き付けて、約200℃の高温窯に入れます。
すると粉が高温に熱されて、どろーっと溶けてキレイのびるんです。
粉を塗装物に密着させる方法もちょっと変わった方法で密着させます。
単に粉を吹き付けても、重力があるので普通は全部下に落ちたり細かい粉なので空気中に舞ってしまいます。
上で一番最初に言ったように、金属に限られるというのがポイントです。
感の良い人はお解りかと思います。
そう!電気を使います。塗装対象物をマイナスにして、塗料の粉にプラスの電気を帯びさせます。後は空気の力を使って吹き付けると・・・
粉が見事に対象物に吸い寄せられてくっついていきます。
見てても結構面白いですよ。
また別の機会に塗装中の動画をアップしたいと思います。