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 2017-10-18

キズ・ヘコミが元通りに直るまで!

こんにちは!
鈑金塗装一発目のブログは、キズヘコミを直す工程をご紹介します。

キズヘコミを直すのに車屋さんで見積もりをお願いすると、
バンパーの角を擦ってしまった・・・1万円。
ドアの線キズ修理で・・・数万円。
ドカーンとぶつけてしまってドア交換になると、10万円オーバー!!
そんな経験がある方も多いと思います。

修理なんてキズを埋めて塗るだけでしょ!?って思っている方もいると思いますが、
元通りになるまでには沢山の工程を経て直していくんですよ!

今回は、弊社で修理が多い左のリアドア・リヤフェンダーの修理工程をご紹介しますね。左折する際の内輪差でよくぶつけでしまうことが多い箇所です。

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左のリヤタイヤ前あたりです。
左折の際にブロックにガリガリと巻き込んでしまったキズヘコミです。

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先ずは、ヘコミがある箇所の塗膜を削って鉄板だけの状態にします。

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削った鉄板にマイナスアースを取付けます。
裏側から叩出しが出来ない箇所は、電気を使ってヘコミを引出します。

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先ずはリヤフェンダーから引き出していきます。
電気で引っ張るためのピンをつけていきます。
この最初の引き出しはとても重要です。ヘコミの一番深いところや、プレスラインを引
くことが多いです。

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次の写真はドアの引き出しです。プレスラインを最初に引き出しますので目印のテープを張っています。

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テープに合わせてピンを溶着し引き出し工具で引っ張ります。
これもただ引っ張っるだけではないんです。
引っ張りながらハンマーで叩いて平らに近づけていきます。

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裏側に手が入るところは、当て板を当ててハンマーで平らにしていきます。

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ヘコミをある程度のところまで平らにしたらパテを盛っていきます。このパテも盛り方ひとつで作業時間が大幅に変わります。早く盛らないと固まってきちゃうし時間との勝負です。できるだけ薄く余分に盛らないようにします。

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1回目のパテを盛ったら熱を入れて乾燥させます。おおよそ10分から15分で乾燥します。
一番最初のキズを見てください!あんな小さな傷でもパテはこんなに広範囲に盛っています。実はこれだけ歪んでしまってるんです。

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1回目のパテを車の形に合わせて余分な部分を削っていきます。写真のパテは2回目のパテを削ったところです。色が違うのがわかりますか?パテの工程は2回から3回程度繰り返し行います。

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パテを盛ったら、さぁ!塗装だ!というわけには行きません。パテの次はサフェーサーという塗装の下地を吹き付けて表面をツルッと仕上げます。パテは細かな巣穴が空いているのでそのまま塗装すると塗料が染み込んでしまいます。

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塗装したサフェーサーを、またまた研いでいきます。空研ぎのペーパーを使ったり水研ぎのペーパーを使ったりとその時々によって使い分けてます。

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サフェーサーを研いだら、次に塗装するパネル全体に足付けという作業をします。ツルツルな車の塗装面に塗料を吹き付けてもくっついてくれません!細かなキズをつけて塗料がしっかりとくっつくように下処理をします。

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ここまでやってやっと塗装ブースに車を入れられます。塗料がついてはいけないところにマスキングを施し塗装をします。
マスキングも丁寧にしないとついたらいけない所に塗料がついたり、塗装中にゴミが舞いやすくなったりするんです。

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先ずは色から塗装をします。塗りムラが出ないよに3回から4回色を塗装していきます。色の工程が終わったら、トップコートのクリヤーを塗装します。車の光沢はこのクリヤーが塗装してあるからです。クリヤーは2回塗装します。

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やっと塗装が終わりました。次は熱を加えて乾燥させます。本来は塗装ブースの中で乾燥できるのですが、この時は塗装ブースの順番待ちが多かったのでブースから出して熱源をあてて乾燥させています。

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塗装が終わって完成!!というわけにはいかないんです。塗装ブースの中で塗装しても多少のゴミがついてしまいます。それを削ってゴミを取り除いていきます。

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削ったところにコンパウンドを塗って機械で磨きます。コンパウンドも粗いコンパウンドから細かなものへと順番に磨いていきます。

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ポリッシャーで塗装面をきれいに磨きます。
この磨き作業ではポリッシャーにタオルバフ、スポンジバフと粗い磨きから細かな磨きへと順番におこないます。

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ここまでやってやっと完成です!!
最後に塗料が他の所についていないか?パテ粉が車内を汚していないか?部品の付け忘れはないか?等々の最終チェックを受け洗車をおこないお客様のもとへと戻っていきます。

いかがでしたでしょうか?
写真を撮り忘れてしまったのですが、塗装する前に色を車に合わせて作る調色作業があります。0.1g単位で色々な色を混ぜて車の色に近づける作業です。
同じ車種・色の車でも実は色は違うんです。微妙に黒かったり明るかったり青っぽかったりと・・・。

沢山の工程を経て車は元通りキレイになっていきます。
直していて大変な事もありますが、車のオーナーに引き渡す時、皆さんが笑顔になります。直しに来た時は気分も凹んで来る方が多いので笑顔はあまり見られません 笑
やっぱり笑顔でありがとうと言われるのは、とても嬉しいです。

これから皆さんにカーケア工房 ディーリングライフを知っていただけるよう、
筆不精ながら色んなことを発信していきますので、どうぞよろしくお願いします。

~この記事の著者~

竹内

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